林業就業・就職相談会(8/5(土))を開催しました

 令和5年8月5日(土)(10時~16時)に三重県林業研究所みえ森林・林業アカデミー棟(津市白山町二本木)の大教室において、「林業就業・就職相談会」(令和5年度林業就業支援講習1日コース)を開催したところ、9名のご参加をいただきました。

 午前は、主催者(当機構)の挨拶のあと、当機構専務理事野々田稔郎が「森林・林業の基礎知識について」と題し、日本の森林・林業や、三重県林業の状況、森林の多面的機能と林業の関わりなどを講義し、参加者からは説明に関する質問や、女性の林業就業者の状況などについて、質問や意見がありました。

 午後は、森林組合おわせの堀内俊明氏(令和4年度みえ森林・林業アカデミーマネージャーコース修了生)を講師に招き、「林業で働くことのリアルで本音の話について」と題して、尾鷲林業の特徴や、森林組合おわせでの林業施業の様子、ドローンを使った測量、防護柵の運搬などスマート林業への取り組み、林福連携によるスマッジ制作など、ご講義いただき、参加者からは、労働条件や、労働災害の実状などの質問がありました。

 その後、全参加者に林業労働安全バーチャルリアリティ(VR)により、林業で最も労働災害が多い「かかり木の処理」や、チェンソーの「キックバック」などを体験していただき、驚きや感動の中、林業作業のリスクを含めて理解を深めていただきました。また、参加者のうち、林業就業を検討している2名の方から個別相談があり、別室にて林業への就業相談に応じました。

 事後のアンケートでは、参加者は、森林組合おわせの堀内俊明氏による講演で「実際に林業の現場で働く方のお話しが聞けたことよかった。」などの感想が多くあり、参加者の高い関心に十二分に応えていただいた内容でした。また、できたばかりの木材の香しい「みえ森林・林業アカデミー棟」で研修していただけたことで、より研修を楽しみ、木造建築の良さも体感していただけたのではないでしょうか。

「森林・林業基礎知識について」:当機構野々田専務理事
「林業で働くことのリアルで本音の話について」
森林組合おわせ 堀内講師
林業労働安全VR体験をする参加者